新型コロナウィルス感染症の拡大により、ここ数年で人々の価値観や周りを取り巻く環境など、多くの変化がおこりました。この変化は、過去に類を見ない速さで新たな価値、新たな社会を創造することを要求してきており、次の時代を創る変革期を迎えています。富岡青年会議所が産声を上げた、1964 年 4 月 14 日に現下の混乱した世情の中、熱い情熱と責任感を持った青年が相集い設立された当時も、社会により良い変化をもたらす変革を運動として起こすべきという志は同じであったのではないでしょうか。これからも、変えることを恐れず、変わることを恐れず、挑戦することを恐れない、率先して行動する組織であり続けなくてはいけません。
甘楽富岡地域では少子高齢化や若者の地域外流出による人口減少や環境改善が近年の課題となっており、より一層の独創性が求められています。それは、富岡青年会議所も同じです。周りと同じことをするのではなく積極的に変化を創造し、その時代のニーズを捉えて、固定概念に囚われない、多角的な視点をもって問題解決に取り組んでいかなくてはなりません。その問題を解決するのには、「地域住民」「各種地域団体」「行政」の連携だけでは本質的な解決の道は開かれないのではないでしょうか。最も重要なのは、この多様性の時代において、様々な属性の違いを認め合い、強みに変えるダイバーシティの要素を取り入れ、共感をもって協働をし、多くの人を巻き込むまちづくりを展開して行くことです。
何故、会員拡大をしなければいけないのでしょうか。会員が増えなければこの地域から富岡青年会議所が無くなってしまうから、会員がいないと事業をすることができないから、もちろんそれらもありますが、青年会議所は「青年に発展・成長の機会を提供すること」を使命としています。私たちは地域課題を主体的に考え行動することができます。そういった人財が多ければ多いほど地域社会に変革をもたらすエネルギーとなります。そして、私たちの運動や活動は、会社や家庭など周囲の理解の上に成り立っていることを決して忘れてはなりません。その基盤がしっかりしていなければ会社・家族に共感を得ることはできませんし、周囲の共感を得られないのに、富岡青年会議所の運動に共感してもらうことなどできません。これからの会員拡大には積極的な声かけだけでなく共感してもらうことが必要です。そのためには、変えることを恐れず、基盤を整える時間や家族との時間を確保し、ライフステージに左右されない組織環境を構築することで、多種多様な会員拡大に繋げてまいります。
困難に直面した時、立ち止まってしまったら何も生まれません。大きく進めなくてもいい、少しずつでも困難を乗り越える、その過程で考え、努力することが成長の糧となると先輩に教えていただきました。2010 年に入会した当初は理解することはできませんでしたが、13年間の運動の中で同志と苦楽を共にし、運動を行うことで実感することができました。いつの時代も創始の精神を引き継ぎ英知と勇気と情熱をもって明るい豊かな社会の実現に向けて立ち止まることなく挑戦し続けなくてはいけません。悩み苦しんだ時には周りを見渡してみてください。同じ志を持った仲間、尊敬する先輩がいます。失敗することを恐れる必要はないのです。1年間、富岡青年会議所としての誇りを持ち、感謝の気持ちを忘れず、覚悟を持って、挑戦していくことをお誓いし、所信とさせていただきます。